​全道研究テーマ

「子ども主体の問題解決」を問い直す

全道・札幌支部研究部長

鐙 孝裕

​(あぶみ たかひろ)

​北海道教育大学附属札幌小学校

 本会では会の発足時から、「子ども主体の問題解決」を主軸に据え、全道一丸となって、実践研究を進めてきました。その重要性については、令和になった今も異論がないものと考えます。

 一方、子どもの自然体験や生活様式は日々変化しています。さらに、近年は新型コロナウィルス感染症の影響で、さらにその変化が加速しています。教育現場に目を向けてみても、学習指導要領の改訂やGIGAスクール構想の進展など、大きな波が押し寄せてきています。変化が大きな今だからこそ、私たちも、変える勇気と変えない自負をもって研究を進めることが求められていると言えるでしょう。

 そこで今年度は、全道研究テーマを次のように設定することとしました。

「子ども主体の問題解決」を問い直す。

 先にも述べた通り、「子ども主体の問題解決」の重要性はこれからも揺るがないものと考えます。一方、未来を生きる子どもに育むべき資質・能力はこれまでと同様ではないでしょう。こうしたことを踏まえたとき、これからの時代に求められる「子ども主体の問題解決」が位置付いた授業とはどのようなものなのかを問い直す必要があると考えました。

 「子ども主体の問題解決」。この言葉を目にした時、どのような授業、どのような子どもの姿をイメージするでしょうか。理科を研究教科とし、長年に渡り「子ども主体の問題解決」の実現を目指してきた私たちの中でも、イメージする授業像や子ども像については、人によって重なりもあれば違いもあることでしょう。

 7年後に全国大会を控えた今、全道の北理研会員が目指す授業像や子ども像の重なりを増やし、その重なりをさらに広げることで、北海道の理科の問題解決の在り方を明らかにし、全国の発信に繋げていきたいと考え、「子ども主体の問題解決を問い直す」というテーマの設定に至りました。

 今年度は、「『子ども主体の問題解決』を問い直す」という研究テーマのもと、各支部が具体的な視点をもって研究を進めていくこととしました。この具体的な視点が各支部で設定する研究主題になります。これらは、各支部で主題を設定する際の視点例です。

 「子ども主体の問題解決」だからこそ育める資質・能力

 「子ども主体の問題解決」を通して目指す子どもの具体像

 「子ども主体の問題解決」の実現のために欠かせない要素

 「子ども主体の問題解決」が実現できているかを測る評価の在り方 等

 具体的な授業や子どもの姿を基に研究を進めていくため、当然、一つの視点に絞られるわけではありません。各支部で設定する研究主題についても、複数の視点が包含されたものになると考えます。

 以上のように、今年度は、各支部が全道研究テーマに迫る研究主題を設定し、全道を挙げて「子ども主体の問題解決」の意味と価値を明らかにしていきます。