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​札幌支部研究主題

「自然に浸り、自分らしさを発揮して追究する問題解決」

 問題解決の過程を充実したものとするためには、自然の事物・現象そのものに存分に浸ることが欠かせません。モンシロチョウの幼虫にアブラナなどの葉を与え、食べる様子をじっくりと観察する。岩石の中に含まれている化石を必死で探す。このような姿の後には、子どもは、脱皮などの幼虫の成長の様子をよりていねいに観察したり、岩石の種類と化石の関係を考えて化石を探したりするなど、追究を深めていました。夢中になって事象に関わり、問題を見いだして解決する過程を繰り返す姿の背景には、存分に自然の事物・現象に浸り、その活動の中で働かせた見方・考え方や見いだした事実等があるのです。自然に浸ることは、問題解決の出発点から終着点までの、追究の営みを支えていくことになります。

 子ども一人一人はそれぞれ独自の視点や経験、思考傾向をもっています。事象への関心の向け方や関わり方が多様であり、捉えた事実や問題意識、経験を基にした考えの根拠も異なります。そのため、複数人で活動していた場合に、自分の思うように事象に関わることができなかったり、自分の工夫が活かせなかったりすることがあります。しかし、子ども一人一人が主体的な問題解決に向かうためには、どの子どもも自らの工夫を反映しながら、事象と関わることが欠かせません。つまり、子どもが自分らしさを発揮して追究を進めることが重要なのです。

 見方・考え方を働かせながら自然に存分に浸る子どもの姿は、自分自身で捉えた事実と発想した考えを出発点に、試行錯誤や工夫をして追究しているときに表れます。そのような子どもは、更に事象との関わりを求めていくのです。

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​札幌支部研究部

研究部長  札幌市立伏見小学校   冨田 雄介
研究副部長 札幌市立美香保小学校  幡宮 嗣朗
研究副部長 札幌市立幌南小学校   南口 靖博
研究副部長 教育大学附属札幌小学校 石黒 正基
​研究副部長 教育大学附属札幌小学校 坂下 哲哉

​授業協力グループ

3年チーフ 札幌市立美しが丘小学校 金吉 柾弥
4年チーフ 札幌市立北園小学校   清水 雄太
5年チーフ 札幌市立北九条小学校  細谷 哲平
​6年チーフ 札幌市立手稲北小学校  片岡 駿介

​研究発表グループ

3年チーフ 札幌市立緑丘小学校   青柳 大介
4年チーフ 札幌市立栄緑小学校   稲場 康訓
5年チーフ 札幌市立緑丘小学校   磯川 祐人
​6年チーフ 札幌市立札苗北小学校  大坪洋一郎
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